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建設現場の3次元モデル、ドローンで作成。三井不とイスラエル社が実証実験

建設現場の3次元モデル、ドローンで作成。三井不とイスラエル社が実証実験

ドローンの撮影画像をつなぎ合わせて作った3次元データ

 三井不動産は、イスラエルの飛行ロボット(ドローン)関連ベンチャーのドロノミーとドローンの実証実験を東京都中央区の建設現場で実施した。空撮画像をつなぎ合わせ現場の3次元モデルを作成、性能を確認した。今後は他の現場での活用を提案するほか、工事の進捗(しんちょく)管理や計測、関係者間の情報を共有するツールとしての利用も目指す。

 ドローンの機体は中国のDJI製を使った。ドロノミーは完全自律飛行のドローン制御ソフトを持つ。ドローン内蔵カメラの連続撮影で取得したデータから誤差1センチメートルの精度で3Dデータを作る技術も持っており、今回は同技術を使い3次元モデルを作成した。

 また、ドロノミーの作成したデータはクラウド上で管理され、多くの企業が関わる工事現場でも円滑に情報共有できるという。
日刊工業新聞2017年8月2日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
ドロノミーには三井不動産が同社のコーポレート・ベンチャーキャピタル(CVC)を通じ出資している。ドロノミーの日本での展開を三井不動産が支援している。コマツとかの施工プラットフォームとどう結びついていくか注目したい分野。

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