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芸大で唯一の「スーパーグローバル大学」、50億円の使い道は?

東京芸大、音楽ホールなど3施設リニューアル
芸大で唯一の「スーパーグローバル大学」、50億円の使い道は?

創立130周年記念特別展特設サイトより

 東京芸術大学は施設の老朽化などに伴い、大学会館と音楽ホールの「奏楽堂」、美術学部付属古美術研究施設の3施設を更新・改築する。10年程度の中・長期的プロジェクトとして進める。予算は総額50億円を想定。同学130周年記念プログラム基金を創設し、企業や同大OB・OGなどから寄付金を募る。資金のめどが付き次第、詳細を詰めていく。

 大学会館と古美術研究施設は、フロア内に段差があるなどバリアフリー化の遅れが目立つ。また、学内には芸術活動の場が豊富な一方、学生同士の研究目的以外の交流の場が少ない。

 そうした理由から交流場所の充実に向け、大学独自の資金から3施設を改築することを決めた。構想では、2014年に大学の国際競争力を高める文部科学省の「スーパーグローバル大学」に芸術大では唯一認定されたことから、国際交流に力を入れる。

 上野キャンパス(東京都台東区)内の大学会館は現在食堂やサークル部室、一部研究施設などとして利用している。留学生の支援や日本人との交流などを活発化させる国際交流の場としての機能を追加するため、全面的に建て替える。周辺整備なども含め予算は35億円程度を見込む。

 また、同キャンパス内の奏楽堂は音楽教育の練習、発表の場として利用される。予算5億円で照明設備のリニューアルなど、古くなった設備をより性能の優れたものにする。
日刊工業新聞2017年7月6日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
また奈良市にある美術学部付属古美術研究施設は、美術学部の必修カリキュラムで年間を通して宿泊施設として利用しているが、施設の老朽化しており、予算10億円をかけて全面改築するそうです。

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