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生ゴミ臭、一瞬でフルーティーに。ゴミ収集車向け臭気対策剤

新明和工業、作業者の労働環境を改善
 新明和工業は生ゴミから発生する不快な臭いを、一瞬でフルーティーな香りに変えるゴミ収集車向け臭気対策剤「デオマジック香りdeまじっく=写真」と、専用噴霧装置を7月1日発売する。新車装着向け装置価格は13万5000円(消費税抜き)。20倍希釈で約80日分の同剤17キログラムポリ缶は3万8000円(同)。噴霧装置は後付け対応も行い2018年度に80台販売、臭気対策剤はポリ缶と先行発売したハンドスプレータイプで同年度に売上高1億円を目指す。ゴミ収集作業時の不快な臭い対策は難しいと、諦めていた作業者の労働環境を改善し、同作業のイメージアップも図る。

 作業時にゴミ収集車のゴミ投入口上部につけた装置から直接噴霧すると香りが変化し、一定時間効果が持続する。「良い香り」と「不快な臭い」の香料を何十種類も絶妙な比率で調合する香水の作り方を応用した。

 不快な生ゴミ臭を足すとフルーティーな香りになるよう、消臭技術を持つシキボウなどと共同で開発した。
日刊工業新聞2017年6月20日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
ゴミ回収車の横を通る時に一瞬身構えてしまいますが、これならいい気持ちで歩けそうです。ゴミ収集車だけでなくマンションのゴミ置き場などへの設置も考えられそうです。

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