オリックス、ソフトバンク…プロ野球ではないもう一つの“再生工場”

大手再生エネ業者が次に狙う発電とは。太陽光偏重を是正

 大手再生可能エネルギー発電事業者の太陽光発電所が順調に増えている。最大手のオリックスは3月末で合計52万キロワットとなり、14年3月末の8倍に拡大した。開発中の発電所がすべて稼働すると、太陽光だけで合計94万キロワットとなる。ソフトバンクグループの太陽光発電所も35万キロワットとなり、同5倍に増えた。ただ、電力会社が買い取る価格は下がっており、太陽光発電所の新規開発は鈍る。各社ともバイオマスや風力、地熱発電の開発に軸足が移りそうだ。  オリックスは大規模太陽光発電所(メガソーラー)と、工場や倉庫の屋根を借りた屋上ソーラーを展開する。メガソーラーは80カ所、合計42万キロワットを稼働させた。  屋上ソーラーは200カ所、10万キロワットが完成済み。現在、開発中のメガソーラーと屋上ソーラーが合計42万キロワットある。  バイオマス発電所は稼働が1件、計画が3件。福島県相馬市では18年4月、11万キロワットの石炭と木材の混焼型発電所の運転開始を予定する。風力は3件が稼働し、北海道石狩市で新規開発を検討する。地熱は八丈島(東京都八丈町)で、4000キロワット級が22年に運転を始める予定だ。  ソフトバンクグループはこれまでにメガソーラー30件を稼働させ、完成済みの発電所1件を買い取った。現在、2件、合計3万3600キロワットを開発中。風力は1件4万8400キロワットが運転を始めた。今後、バイオマスと地熱の事業化を検討する。  経済産業省によると12年7月の再生可能エネルギー固定価格買い取り制度(FIT)の開始後、太陽光は3155万キロワットが導入され、再生エネ全体の90%以上を占める。  政府は買い取り価格を毎年見直しており、FIT開始当初と比べ約半分に下がっている。新規開発は採算の見極めが重要になる。太陽光偏重を是正する改正FIT法が4月に施行されており、太陽光以外の再生エネの開発が本格化しそうだ。

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