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どうなる?プレミアムフライデー2回目、盛り上がりに欠ける状況…

どうなる?プレミアムフライデー2回目、盛り上がりに欠ける状況…

2月24日の初回、百貨店などは限定サービスで消費拡大を盛り上げた(松屋銀座)

 消費を喚起しようと官民が連携して仕掛ける「プレミアムフライデー」の2回目が、31日に予定されている。決算が3月期の企業にとっては、年度の末日に当たる。このため仕事を切り上げて早帰りが難しいこともあり、盛り上がりに欠ける状況だ。消費にもたらす効果について、大都市や大企業に限られているとの指摘もあり、早くも課題に直面している。

 初回だった2月24日について、百貨店業界では「一定のレスポンスがあった。継続的な取り組みに成長させたい」(近内哲也日本百貨店協会専務理事)と、前向きに捉える。

 大丸松坂屋百貨店では当日の売上高が前年2月の最終金曜と比べ、17%増えた。ただ、同社は「ポイントアップなどの施策の影響もある」としている。早帰りの効果だけではなく、販売促進策が功を奏したとの判断だ。プレミアムフライデー限定の商品やサービスが提供されたことで、会社員に加えて「主婦が多く来店した」(高島屋)という。

 外食産業の業界団体である日本フードサービス協会は「都心部の居酒屋など、一部で集客がプラスになるところもあったが、効果は限定的」と冷静に見る。スーパーマーケットなどで組織する日本チェーンストア協会の井上淳専務理事も「まだ手探り。評価する段階にない」と話す。

 早帰りの動きも鈍い。調査会社のインテージ(東京都千代田区)が東京・埼玉・神奈川・千葉の有職者2235人に調査した結果によると、実際に早く帰った人は3・7%にとどまった。職場で早帰りが奨励、実施された人の割合は、従業員数が1000人以上の企業に勤める人で24・1%だったが、100人未満の企業に勤める人については4・8%だった。インテージは「実施・奨励の割合は企業規模に比例する」とまとめている。
 
 2回目となる31日は、花見と組み合わせることで消費を促す取り組みが目に付く。日本気象協会の予想では、東京都心でソメイヨシノが満開になるのは4月2日。

 松坂屋上野店(東京都台東区)は同店で食品を消費税込みで1万円以上買い、上野恩賜公園(同)の同店ブースを訪れた人に、桜色のスパークリングワインを提供する。日本橋高島屋(同中央区)はコンセプトの一つに「お土産を買っておうちへ帰ろう」を掲げ、桜をテーマにした菓子約60点をそろえる。
(文=江上佑美子)
日刊工業新聞2017年3月30日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
全国的に気温も低めで桜の開花も進んでおらず、さらに31日は雨のところも多く「プレミアムフライデー花見」にとっては不利な状況となりそうです。残業後でも楽しめる深夜営業やリラクゼーションなどがあれば嬉しいです。

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