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捕手は「懐疑性」、内野手は「集団性」…野球部の行動特性を就活に活かす

アクシスヒューマンマネジメント、体育会系学生の就活支援
 アクシスヒューマンマネジメント(東京都江東区、子安恒行社長)は、自社開発した企業向け行動特性診断ツール「アクシスブレインシステム」をスポーツ界に適用する。第1弾として私立大学の強豪野球部で試験導入し、監督を含む60人のコミュニケーション力と問題解決力を分析した。すでに10校で導入を検討しており、アスリートキャリア支援委員会と提携し、体育会系学生の就職活動支援事業を始める。

 大学野球部60人を分析した結果によると、一般的に「自己主張が高そう」という投手のイメージに対し、投手と捕手は傾聴や共感といった受信力が高く、内・外野手は主張やコミュニケーションなど発信力が高いことが分かった。行動特性としてそれぞれ高い項目だったのは、投手は集団性と秩序性、捕手は懐疑性、内野手は集団性、外野手は目的性となった。

 同社の行動特性診断ツールは、経営者や人事担当者が自社従業員に求めるコミュニケーション力と問題解決力を詳細に数値で表す。提携したアスリートキャリア支援委員会は、ナイスガイ・パートナーズ(東京都中央区)が運営。今後、体育会系学生やプロを含む社会人アスリート向けに、面接指導や履歴書・エントリーシートの書き方などのセミナー、個別カウンセリングも実施する。
  
日刊工業新聞 2017年3月3日
斉藤陽一
斉藤陽一 Saito Yoichi 編集局第一産業部 デスク
 捕手の「懐疑性」というのはなるほどと思います。内野手の「集団性」というのも、ゲッツーの連携プレーなどを考えると分かるような気がします。ところで外野手の「目的性」というのはどういう意味なんでしょう。広い外野を3人でカバーするために、アウトカウントや塁の埋まり状況、打者の傾向(引っ張り専門なのか、流し打ちもこなすのか・・・など)などの情報をもとに打球の飛びそうな場所を予測し、守備位置を左右にずらしたり前進守備をするといった「目的指向」のことを指しているのでしょうか?

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