三菱商事がインドでタタと大容量蓄電システムを実証

現地の電力不足と再生可能エネルギーのニーズ取り込む

米AES子会社の蓄電システム

 三菱商事は蓄電システムの販売事業でインド市場に参入する。印タタグループなどと組み、発電量や電力需要の変動に対応する大容量蓄電システムの実証実験を今夏に始める。インド政府は電力インフラの増強と環境対策として再生可能エネルギーの普及を掲げるが、発電量が不安定なため、蓄電池の導入拡大が見込まれる。三菱商事は実証を通じて、電力供給系統の安定化や発電コスト削減が見込める点を訴求し、蓄電システムを拡販する。  三菱商事は2016年に、米AESエナジー・ストレージとアジア・オセアニア地域での蓄電システムの販売事業で提携した。今回の実証を皮切りにインド市場を開拓するほか、インド以外の国で同システムと再生可能エネルギー発電を組み合わせた事業展開も検討する。  実証実験はデリー北部・北西部。現地配電事業者のタタ・パワー・デリー・ディストリビューション・リミテッド(TPDDL)、米発電会社のAESコーポレーションと共同で取り組む。  TPDDLの変電所内にAES子会社が開発した容量1万キロワット級の蓄電システムを設置。発電量の変動に応じた充放電機能や送配電コスト、環境負荷低減効果を検証する。実証期間は約1年の予定。  インドでは電力不足に加え、二酸化炭素の排出量増加や大気汚染が深刻化している。同国政府は改善策の一つとして22年までに再生可能エネルギーによる発電容量を15年比5倍の175ギガワット(ギガは10億)に増やす方針。

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