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世界のビール消費量、30年ぶりに減少。増えた国は?

ベトナム、インド、コロンビアなど。キリンが2015年の国別調査
 キリン(東京都中野区、磯崎功典社長)が21日、発表した世界主要国のビール消費量によると、2015年の総消費量は前年比0・3%減の約1億8378万キロリットルで、30年ぶりのマイナスとなった。国別の消費1位国である中国の大幅減少が影響した。日本の順位は前年と同じ7位で、9年連続。ベトナムが11位から9位、コロンビアが17位から15位になった。1人当たり消費量1位はチェコ共和国で前年と変わらず、ドイツやオーストリアなど欧州が上位を占めた。

 中国の消費量は前年比3・9%減の4326万6000キロリットル。夏場の天候不順や、レストラン消費の減少が響いた。2位の米国は同横ばいの2424万5000キロリットル。クラフトビール人気が高まっている。3位のブラジルは景気低迷の影響で同1・9%減の928万3000キロリットル。4位ロシアも同3・6%減で863万3000キロリットル。5位はドイツで、7位の日本は同0・5%減の538万キロリットル。

 消費量が伸びた国は、ベトナム(9位)が同7・7%増、インド(13位)が同5・7%増、コロンビア(15位)が同6・2%増、タイ(20位)が同4・8%増。韓国(14位)も輸入ビール人気で同2・5%増。
             
日刊工業新聞2016年12月22日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
この流れで大型M&Aによる寡占化が進むのは必然。生産量は2014年にすでに30年ぶりにマイナスに転じています。

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