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「リケジョ」じゃなくて「リケジィ」―シニア技術者が活躍

「リケジョ」じゃなくて「リケジィ」―シニア技術者が活躍

リケジィ交流会

 アクシスコンサルティング(東京都千代田区、山尾幸弘社長、03・3556・1812)は、製造業出身で一定の技術・経験を持つシニア技術者を認定する「モノづくりフェロー」制度を創設し、同技術者のコミュニティー「チームReKG(リケジィ)」を発足させる。国内のベンチャー企業や海外の製造業などで技術指導するなど、シニア技術者が活躍する機会を提供する。初年度は1000人、3年後は1万人の認定を目指す。

 モノづくりフェローは、製造業で一定の経験を持ち、開発・設計・生産技術などの分野に精通し、技術指導できる人材を独自基準で認定する。国内外の新興企業で、技術顧問として製品開発、生産効率化、技術者指導などに従事する。

 同社には65歳前後を中心に50―70代のシニア技術者約400人が登録。主に自動車、電機、機械の大手メーカー出身で、まず登録人材を認定し、チームReKG(リケジィ)を結成。女性のシニア技術者も対象とする。

 ReKG(リケジィ)は「Reboot・Keep・Going」の略で、シニア技術者を再起動・再活性化する意味を込めた。シニア技術者のコミュニティーをつくり、一人のフェローでは解決できない技術的課題をチームで解決する環境を提供するのが狙いだ。

 当面、モノづくりフェロー同士が直接交流できるさまざまなイベントを毎月1回開催し、フェロー同士がリアルな関係性をつくれる環境を築く。2017年4月にはシニア技術者とシニア技術者の活用を考える企業を対象に「ReKG(リケジィ)サミット」を開催する計画だ。
日刊工業新聞2016年12月19日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
定年が延び同じ会社で働き続けるシニアも多いとは思いますが、せっかくなら外に飛び出して新たなことにチャレンジするのも刺激になるのでは。

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