最大で1900km連続して走る燃料電池トラック。米ニコラモーターが披露
太陽光発電の水素プラントや水素ステーションも整備
800~1200マイル(約1300~1900km)もの長距離を連続走行できる燃料電池セミトラックを、スタートアップの米ニコラモーター・カンパニーが1日に披露した。セミトラックとは荷物を積んだトレーラーを牽引するタイプのトラック。2020年の出荷開始を予定している。
ニコラモーターは、ユタ州ソルトレイクシティーを本拠地とし、電気自動車のテスラモーターズと同様、発明家のニコラ・テスラから名前をとった。同社によれば、すでに合計で30億ドル近いセミトラックの予約が入っているという。
この「ニコラワン(Nikola One)」は燃料電池とリチウムイオン蓄電池を車両に搭載。電動モーターだけで1000馬力を超えるパワーと、2,000フィートポンド(277kgm/2,712Nm)のトルクを持ち、ゼロエミッションでありながら、現在使われているセミトラックの倍近い駆動性能を実現できるという。
燃料電池車は走行中に二酸化炭素(CO2)を排出せず、電気自動車より航続距離が長くできることから、究極のエコカーとも言われている。水素ステーションでの燃料供給もニコラワンは15分で済み、電気自動車よりは短い。ただ、燃料となる水素の製造と水素ステーションのインフラが大きな課題とされている。
そこで同社では、水素プラントおよびステーションについて自前での整備構想も打ち出した。太陽光発電で水を電気分解し、水素を製造する水素プラントを建設し、そこからタンクローリーでステーションに水素を供給する。計画では2018年1月から2019年終わりまでに364の水素ステーションを米国とカナダに設置する。
また、販売では、北米に800のサービス拠点を持つトラックレンタル業者のライダー・システムとの間で、販売代理店およびメンテナンスパートナーの契約を結んだ。
最初の5000台のトラックは委託製造するが、車両工場についてはいくつかの州と協議を進めており、2017年前半に立地場所を決定する。年間生産目標は5万台。
顧客向けにはリースプログラムも用意。月額5,000~7,000ドルで3年間あるいは走行距離100万マイルまで、保証とメンテナンス、さらに使いたいだけの水素燃料のサービスが受けられるという。
ニコラモーターは、ユタ州ソルトレイクシティーを本拠地とし、電気自動車のテスラモーターズと同様、発明家のニコラ・テスラから名前をとった。同社によれば、すでに合計で30億ドル近いセミトラックの予約が入っているという。
この「ニコラワン(Nikola One)」は燃料電池とリチウムイオン蓄電池を車両に搭載。電動モーターだけで1000馬力を超えるパワーと、2,000フィートポンド(277kgm/2,712Nm)のトルクを持ち、ゼロエミッションでありながら、現在使われているセミトラックの倍近い駆動性能を実現できるという。
燃料電池車は走行中に二酸化炭素(CO2)を排出せず、電気自動車より航続距離が長くできることから、究極のエコカーとも言われている。水素ステーションでの燃料供給もニコラワンは15分で済み、電気自動車よりは短い。ただ、燃料となる水素の製造と水素ステーションのインフラが大きな課題とされている。
そこで同社では、水素プラントおよびステーションについて自前での整備構想も打ち出した。太陽光発電で水を電気分解し、水素を製造する水素プラントを建設し、そこからタンクローリーでステーションに水素を供給する。計画では2018年1月から2019年終わりまでに364の水素ステーションを米国とカナダに設置する。
また、販売では、北米に800のサービス拠点を持つトラックレンタル業者のライダー・システムとの間で、販売代理店およびメンテナンスパートナーの契約を結んだ。
最初の5000台のトラックは委託製造するが、車両工場についてはいくつかの州と協議を進めており、2017年前半に立地場所を決定する。年間生産目標は5万台。
顧客向けにはリースプログラムも用意。月額5,000~7,000ドルで3年間あるいは走行距離100万マイルまで、保証とメンテナンス、さらに使いたいだけの水素燃料のサービスが受けられるという。
2016年12月3日日刊工業新聞電子版