ニュースイッチ

かっこいい…疑似太陽光浴びて体内時計のずれ調節するウエアラブル

かっこいい…疑似太陽光浴びて体内時計のずれ調節するウエアラブル

ウエアラブル型の「ルーチェグラス」の使用イメージ

【札幌】電制(北海道江別市、田上寛社長、011・380・2101)は、ウエアラブル型の体内時計調節器「ルーチェグラス」を10月3日に発売する。顔に装着し、本体から出る模擬太陽光を目に照らすことで、眠気の解消や不規則な生活などで生じた体内時計のずれを調節する。希望小売価格は2万7000円(消費税抜き)。医療機関を中心に提案し、初年度400台の販売を目指す。

 室蘭工業大学と共同で開発した。室蘭工大が医学的安全と効果についての研究や臨床試験を担い、電制が商品化を進めた。ルーチェグラスは1日当たり使用時間は30分間で、効果と目への優しさのバランスを考えた光を採用している。装着中も前方などの視界を妨げず、本を読んだり、食事をしたりすることも可能だ。

 光を照射して体内時計のずれなどを改善する「高照度光照射療法」は、睡眠障害やうつ病にも効果があるとされる。医療機関などでは据え置き型の装置が使われているが、ウエアラブル型は国内で初めてという。

 田上社長は「世の中は24時間社会でもあり、不眠に悩む人は一定数いる。手軽に使えるルーチェグラスを活用してほしい」と話す。
日刊工業新聞2016年9月29日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
近未来SFのエージェントのようで、やたらとかっこいいグラス。寝起きの30分間、準備をしながら装着するだけで眠気が解消できるのは手軽でいいですが、この値段を出すかは難しいところ。

編集部のおすすめ