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「テック・イン・アジア東京」のピッチバトルで、優勝賞金1000万円を手にしたのは

フィリピンのアキュディーンが1位、日本のエクストリームデザインは特別賞受賞
「テック・イン・アジア東京」のピッチバトルで、優勝賞金1000万円を手にしたのは

優勝したアキュディーンの2人(右から2人目と3人目)

 ニュースイッチがメディアパートナーを務めるスタートアップイベント「テック・イン・アジア東京2016」最終日の7日にプレゼンコンテストが開催され、フィリピンのアキュディーン(Acudeen)が1位となった。優勝賞金として、シリコンバレーのシード投資ファンド500 Startupsから同社に10万ドル(約1000万円)が投資される。この「ピッチバトル アリーナ」には、アジア全域から応募したスタートアップの中から選抜された7社が出場。日本からは3社が挑戦し、パブリッククラウドをベースに顧客の要求に応じた専用スーパーコンピューター環境を提供するエクストリームデザイン(東京都品川区)が特別賞のPRタイムズ賞を受賞した。

 アキュディーンはアジア太平洋地域の中小企業の資金繰り支援を目的に、中小企業の持つ請求書について、それを買いたい第三者とアキュディーンを介してネットワーク上でマッチングさせ、3%の手数料を徴収するビジネスモデル。7月にテスト運用を開始した。2位は韓国のバイタル・スミス(Vital Smith)。不妊カップル向けに、フィルムに染み込ませた唾液から特殊な容器とスマホを使って女性ホルモンのレベルを調べるシステムを開発。妊娠しやすい(あるいは妊娠しにくい)タイミングかどうかが簡単にわかるという。3位には貨物配送版ウーバーともいえるフィリピンのモーバー(Mober)が入った。使われていないバンを有効利用しようという試みで、スマートフォンアプリでバンを配車し、顧客の荷物を配送する。

 そのほか、スマートフォンをかざすだけで特定のウェブサイトやフェイスブック、LINEアカウント、商品紹介動画などさまざまな情報に直接アクセスできるICチップ内蔵の「スマートプレート」を展開するアクアビットスパイラルズ(東京都港区)、兜町アナリストがさまざまな情報から株価を予報する「兜予報」アプリを提供する財産ネット(同世田谷区)、民家の屋根を借りて太陽光発電パネルを設置し、補助金などで収益を上げる台湾のキウイ・ニューエナジー(Kiwi New Energy)が参戦した。
ニュースイッチオリジナル
藤元正
藤元正 Fujimoto Tadashi
日本からの出場は3社でしたが、どれも世界に出ていけるビジネスモデルだと思う。今後のビジネス展開に期待したいです。

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