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新型「セレナ」、予約の7割が自動運転機能

日産「想定の4割を大きく上回る相当高い数値」
新型「セレナ」、予約の7割が自動運転機能

星野専務執行役員と新型「セレナ」

 日産自動車は24日、6年ぶりに全面改良した新型ミニバン「セレナ」を発売したと発表した。ミニバンで世界初となる自動運転技術や車に触れずにスライドドアを開閉できる機能を搭載するなどし使い勝手を高めた。価格は自動運転技術標準搭載モデルが291万6000円(消費税込み)から。販売目標は月8000台。

 高速道路の単一車線において走る・曲がる・止まるの基本動作を自動で行う自動運転技術「プロパイロット」を採用した。

 新型セレナの予約注文のうちプロパイロット搭載車が7割近くを占めており、同日会見した星野朝子専務執行役員は「想定の4割を大きく上回る相当高い数値」と見解を示した。

 使い勝手や快適性にもこだわった。足先の動きをセンサーが検知しスライドドアを自動開閉できる機能により、荷物で両手がふさがっている際の利便性を高めた。バッグドアの上部だけを開閉できる機構を採用し、後ろが狭い駐車場でも簡単に荷物を出し入れできる。

 室内長は前モデルより180ミリメートル広くし、各列の膝周りのスペースにゆとりを持たせた。2列目のシートベルトを内蔵式にし、3列目のシートの乗降性を高めた。星野専務執行役員は2016年の国内販売戦略について「セレナやプロパイロットで日産ブランドの技術力の高さを伝え、他の車の魅力も高めていくサイクルをつくっていきたい」と強調した。

日刊工業新聞2016年8月25日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
セレナはミニバンというか日産のフラッグシップ車種でもある。価格にもよるのだが、セレナの購入層を考えればプロパイロット搭載が4割という想定は逆にやや低いのでは。それが日産のマーケティング・広報戦略かもしれないが。

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