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ペッパーが障害を抱える子どもの進学や就職を支援

ソフトバックがプログラミング教室。エンタメ要素が人を動かす
 ペッパーがちゃんと動いたよ―。ソフトバンクは10日、障害や病気を抱える子どもたちを対象に、人型コミュニケーションロボット「ペッパー」のプログラミング教室などを都内で開いた。障害がある若者の進学や就職を支援する夏季体験プログラム「DO―IT Japan2016」の一環で、ペッパーを活用したのは初めてという。

 ペッパーのプログラミング授業では、パソコンで専用ソフト「コレグラフ」を使い、ペッパーに好きなセリフや動きを教えていた。小学生から高校生までの19人の参加者が、教師の指導を受けながら思い思いの言葉を話させ、「できた」と歓声を上げていた。最初は硬かった表情も、いろいろ覚えて楽しむにつれ笑顔に変わっていた。参加者の1人は「いろいろ動かせて面白い」と喜んでいた。

 同日には段ボールでロボットを作るワークショップや、障害のある高校生や大学生が学習や生活で工夫することなどを質疑応答形式で教える教室なども行われた。

日刊工業新聞2016年8月11日
前田亮斗
前田亮斗 Maeda Ryoto
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー パート2」で、主人公がクルマ型のタイムマシン「デロリアン」をゴミから作ったエタノール燃料で本当に走らせたことで話題になった日本環境設計の岩本社長のお話で印象的だったのが、「技術と仕組みを作るだけではだめで、それにエンタメを加えたトライアングルが大事」というもの。ペッパー君にはエンタメ的要素があり、であるが故に人を動かすことができるのだと思う。

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