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4Kテレビの使い道は?主役はグーグル、それともアップル、アマゾン?

船井電機は米でグーグルキャスト対応テレビを発売
4Kテレビの使い道は?主役はグーグル、それともアップル、アマゾン?

北米で販売しているフィリップスブランドの4Kテレビ(フィリップス提供)

 船井電機はインターネット動画コンテンツを視聴できる4Kテレビ「PHILIPS6000シリーズ」を7月下旬に北米市場で発売する。米グーグルのサービス「グーグルキャスト」の機能を内蔵しており、スマートフォンなどと連携して映画や音楽などの動画を視聴できる。今後、日本国内でも同様のテレビを投入する可能性がある。

 高い解像度を持つ4Kテレビで、ライセンス契約を結ぶ蘭フィリップスのブランドで販売する。画面サイズは43インチから65インチを用意した。価格は649ドル(約6万9000円)から1149ドル(約12万2000円)。

 スマホやタブレット端末と連動しており、無線LANと接続すれば4K動画を大画面で楽しめる。「ユーチューブ」で配信されている映画や音楽のほか、「ネットフリックス」など1000以上の動画共有サイトのコンテンツを視聴できる。

 他の電機メーカーでは、米ビジオがグーグルキャスト対応の4Kテレビを北米で販売している。船井電機は国内外の電機各社の中で2番目の参入になるという。

 グーグルはUSBメモリーをテレビに差し込んで使う同様のサービス「クロームキャスト」を2013年に米国で始めた。日本では14年に発売している。グーグルキャストはテレビ本体に機能が内蔵しており、無線LANがあれば動画コンテンツの視聴サービスを受けられる。
 
 船井電機の前田哲宏社長は、17年度にも国内で大型4Kテレビを発売する考えを示している。

 グーグルキャスト搭載については未定だが、国内でも同サービス対応テレビの投入が予想される。
日刊工業新聞2016年7月22日 電機・情報通信
尾本憲由
尾本憲由 Omoto Noriyoshi 大阪支社編集局経済部
「パソコンで見ればいいのに」と考えてしまうおじさんには、グーグルやアップル、アマゾンなどが展開しているテレビ向けのサービスがいまいちピンと来ない。ただテレビがもはや大画面のディスプレーとなってしまったのは間違いなさそう。テレビメーカーにとっては、どのようなビジネスチャンスが残っているのだろう?

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