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スマホと連動した電子はかりで食事管理できます!9種類の栄養成分を表示

ハルカスが8月から健康支援サービス
スマホと連動した電子はかりで食事管理できます!9種類の栄養成分を表示

スマホ連動した電子はかり

 ハカルス(京都市下京区、藤原健真社長)は、食事管理が必要な人向けの健康支援を始める。スマートフォンと連動した電子はかりを開発、8月に発売する。食材をはかりに載せると、スマホの画面に重さ当たりの標準的なカロリーや炭水化物など9種類の栄養成分を表示。400種類の食材に対応する。食事で摂取する栄養成分を記録管理し、その情報を基に健康アドバイスを提供する。

 はかりの価格は1万8000円(消費税抜き)。はかりで計測した情報を基に管理栄養士から直接健康アドバイスを受けられるサービスも月額3000―5000円(同)で提供する。17年7月までの1年間に売上高5000万円を見込む。

 ハカルスは奈良先端科学技術大学院大学が持つ食事アドバイスのデータベースを利用する。食材と身長、体重といった個人情報をスマホのアプリケーションに登録すると、人工知能(AI)が数千種類あるデータを照合、個人に合う健康アドバイスを自動的に表示する。家族でのサービス利用にも対応。1人ずつの食べた量に応じた栄養成分を表示できる。

 同社は病院から離れた地域に住む通院患者にはかりを配布、計測した情報を医師が確認、適切な食事管理を指導する実証実験も検討する。藤原社長は「人の食事を可視化するビジネスモデルを模索する。糖尿病など食事管理が必要な人に使って頂きたい」と話す。
日刊工業新聞2016年7月14日
村上毅
村上毅 Murakami Tsuyoshi 編集局ニュースセンター デスク
個人自らが健康を管理する「PHR(パーソナルヘルスレコード)」という言葉がにわかに脚光を浴びている。体組成計や血圧計、健康器具など、スマホとの連動が今後、ますます増えてきそうだ。

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