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話題のヘッドマウントディスプレー「オキュラス・リフト」、来年早々に発売!

顔の向きに応じて見える範囲がぐりぐり変わる。本格的なVR時代の幕開け
話題のヘッドマウントディスプレー「オキュラス・リフト」、来年早々に発売!

公開された市販用オキュラス・リフトの写真

バーチャルリアリティー(VR)用のヘッドマウントディスプレー(HMD)として注目を浴びる「オキュラス・リフト(Oculus Rift)」。現在はソフトウエアデベロッパー向けだけに提供されているが、開発元の米オキュラスVRが6日、2016年第1四半期に一般向けの販売を開始すると発表した。両目を覆うディスプレーに3次元コンピューターグラフィックス(CG)を映し出し、しかも顔の向きを変えると、それに応じて見える範囲が360度ぐりぐり変化する先進的なHMDとして評価が高い。詳細は明らかにしていないものの、来週にも技術仕様を公開し、さらに数週間以内にハードやソフト、対応するVRゲームなどを公表するという。

オキュラスVRは2014年3月、フェイスブックに20億ドルで買収されたことでも注目された。オキュラス・リフトはゲーム用のイメージが強いが、開発元によれば、映画やエンターテインメント、コミュニケーションなどの分野でも威力を発揮するとしている。

一方、4月末にはマイクロソフトがデベロッパー向け会議で、拡張現実(AR)用の透過型HMD「ホロレンズ(HoloLens)」のデモを行い、話題をさらったばかり。周囲の実風景に合わせてCGや情報画面、ビデオ映像を空間にホログラムのように表示し、手の動きで操作できる。サムスンやソニーもそれぞれHMDを手がけることから、いよいよ本格的なVR時代の幕開けとなりそうだ。
ニュースイッチオリジナル
藤元正
藤元正 Fujimoto Tadashi
観客がオキュラス・リフトをかぶって鑑賞するVR映画が現在製作中だか製作される、という記事をちょっと前に読んだ。3D映画の二の舞にならなければいいのだけれど。それより、大金を投じて買収したフェイスブックは、オキュラス・リフトでいったい何をしようとしているのだろう。 *その後、5月15日にアップされた同社のブログでは、高品質のコンシュマー向けVRをWindows環境で提供するために、OSXとLinux向けの開発は一時中断するとのこと。Macユーザー残念!

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