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世界に先駆けて研究を進めるスマート治療室とは!?

AMED、IoT活用の医療機器公開
 日本医療研究開発機構(AMED)は16日、IoT(モノのインターネット)を活用して医療機器の連携を促すシステム「ハイパースコット=写真」を公開した。患者の生態情報や患部の情報、手術の進捗(しんちょく)を時系列に統合しての表示や、室外との情報連携が可能になる。“スマート治療室”として治療現場の安全性向上や効率化を図る。

 東京女子医科大学でハイパースコットの試作モデルを使用し、医療機器の連携・接続の実証に取り組む。2019年夏ごろの治療開始を目指す。広島大学病院では、ハイパースコットのスタンダードモデルを設置し、実際の患者への適用を検証する。多種・多様な作業機器を制御・管理する産業用のミドルウエアも参考にしながら、医療機器の連携を進める。
日刊工業新聞2016年6月17日総合2面
村上毅
村上毅 Murakami Tsuyoshi 編集局ニュースセンター デスク
手術室などの臨床現場ではさまざまな医療機器から膨大な情報が生み出されている。これを医師やスタッフが判断し、治療を行っているが、IoTで機器を連携すれば、手術の迅速化やトラブルの防止など医療の質の向上につながるだろう。

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