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自動運転車、湘南を走る―藤沢市でロボットタクシー実証実験開始

自動運転車、湘南を走る―藤沢市でロボットタクシー実証実験開始

自動運転車を前にする中島社長(左)と谷口恒会長

 ロボットタクシー(東京都江東区、中島宏社長、03・4366・7205)は29日、神奈川県藤沢市で自動運転車を使ったタクシーサービスの実証実験を開始した。11日までの平日のみ、近隣住民10組のモニターを対象に自宅とイオン藤沢店を結んで自動運転車が送迎する。中島社長は「2020年の実用化を大目標に、地方の交通弱者を救うサービスにしたい」と意気込みを示した。

 実験ではドライバーとオペレーターが乗車した2台の車両を使用。全長約2・4キロメートルのメーンの道路での直進走行は自動運転にし、その他の道路の走行や車線変更、右左折などはドライバーが操作する。モニターは利用したいときにスマートフォンから予約すると、車両が迎えに来る。

 初日は午前中に自動運転を実施。乗車したモニターは「未来が来たみたい」と喜んでいる様子だった。実験を通じて自動運転車に対する社会受容性や乗り心地、使い勝手などの情報を把握する。
日刊工業新聞2016年3月1日 機械・ロボット・航空機1面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
直進のみ自動運転ということですが、駐車、細い道など人間でも運転するのが難しい部分でこそ自動運転技術の本領が発揮されそうです。

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