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富士通九州システムサービス、退職者を正社員で再雇用する「カムバック制度」新設

富士通九州システムサービス(福岡市早良区、黒田高史社長、092・833・2330)は、退職者を正社員として再雇用する「カムバック制度」の新設など勤務制度を改定した。結婚や出産・育児、介護に伴う退職後、3年間は所属長の推薦などを条件に雇用する。採用環境の悪化に対する人材確保が目的で「優秀な人材を手放したくない」(人財部)ことから制度を設けた。

 退職時の賃金を維持し、キャリア形成でも退職前の経歴を考慮する。原則、元の職場へ戻ることを想定している。
 このほか1日4―5時間勤務を最長1年間認める「スーパー短時間勤務制度」を設置。小学3年生までの子どもの送り迎えに対応する。また、半日休暇の取得回数を従来の12回から20回に拡大。学校行事への出席や社員自身の通院、家族の介護などに適用できる。多様な働き方に対応し「社員へ安心感を与える」(同)ことで長く働き続ける環境を整備する狙い。
 同社は富士通グループの富士通九州システムズ(福岡市早良区)子会社。従業員数は890人(2014年6月時点)。
日刊工業新聞2015年04月23日 電機・電子部品・情報・通信面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
産休・育休だけでは追いつかず、やむを得ず退社した方も、一度辞めると戻りにくいのが現状。会社がこういった制度を作ることで、どうしても辞めなければならない方も気持ちが楽になると思います。

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