景気減速で京都企業の勢いはどうなる?

スマホ、新興国の低迷も、影響はまだら模様

 京都企業で業績の明暗が分かれてきた。2015年4―12月期時点で3社が16年3月期見通しを下方修正するなど、景気の先行き不透明さが増す中、総じて勢いは鈍ってきた。それでも上方修正する企業や上振れ気味に推移する企業もあり、明暗が分かれた格好。スマートフォン市場とともに活況を呈した電子部品メーカーでも好不調が入り交じる。  エレクトロニクス業界では、村田製作所と日本電産が底力を示した。村田製作所は15年10月に上方修正した予想を維持し、現時点では上振れ気味。日本電産も成長の柱とする車載部品が好調で、4―12月期も売上高、各利益段階で過去最高を更新した。設備関連ではSCREENホールディングスが半導体、液晶業界の設備投資が活発なことから2度の上方修正となった。  一方で京セラとオムロンは下方修正。ともに太陽光発電関連が低迷した上、京セラは通信機事業、オムロンはスマホ向けのバックライト事業が足を引っ張った。ニチコンは台湾当局からの制裁金を計上するなどして下方修正。15年11月に下方修正したロームも足元の販売は弱含みだ。  新興国経済の減速影響も出ている。ジーエス・ユアサコーポレーションは円安の恩恵で海外事業は増収基調。ただ中国や東南アジア向けが苦戦している。ニチユ三菱フォークリフトも好調な国内市場に対し、中国など新興国向けは低調だった。ただワコールホールディングスの中国販売は伸長。現地調達の拡大や粗利益率の高い販売網の構成比も高め、業績を伸ばしている。島津製作所も計測機器が中国、東南アジアで伸びている。  宝ホールディングスは国内酒類事業が若干計画を下回るペースだが、通期見通しは据え置いた。任天堂は円安による為替差益が前年度から大幅に減り当期利益は減益だが、本業は堅調に推移する。三洋化成工業は原油安による原料コストの低下が業績を支えた。日新電機は15年10月に上方修正した見通しを維持している。

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