ポッキー、世界で売り上げ1000億円目指す

江崎グリコ・江崎勝久社長が語るグローバル戦略

江崎勝久社長

 ―ポッキーのグローバルブランド化を目指しています。  「グリコ約90年の歴史の中で、ポッキー、ビスコ、ジャイアントコーンなど数々のヒットブランドを生み出してきた。このうち最も支持されているポッキーブランドを特に強化する。オレオなどのグローバルブランドも初めからそうだったわけではない。ポッキーもこれらにひけを取らないブランドにしていく」  ―2020年に、全世界でポッキーの年間売上高1000億円を目標に掲げていますね。  「売上高1000億円はグローバルブランドの目安。ブランドの信用力や安心感、企業の信頼感をベースに個々のマーケティング力を高めなければいけない。1人当たりの購入回数を増やし箱数を伸ばす」  「販売国はすでに30カ国以上にのぼるが、南米やアフリカなどには未開拓の市場がまだまだある。まず中国や東南アジア諸国などの既存のボリュームを上げる。いずれは米国にも本格的に挑戦する」  ―タイは1月から、インドネシアでは16年中にもアイスクリームの販売を始めます。  「両国は成長する市場がベースにある。タイは菓子販売で約40年の歴史があり、海外ブランドが先行参入していてシェアも高いが勝算はある。同じ小売店に他社と当社のショーケースが並び、顧客がどちらかを選択する。既存シェアの獲得競争となるが、新規開拓も増やしていく」  「勝負は永遠に続く。100年後も市場に残ることが重要だ。インドネシアでは2年前に同国で強い営業販売力を持つWINGSグループと合弁会社を設立し、工場も建設する。長期戦で売り上げを伸ばしたい」  ―スーパーやコンビニエンスストアといった既存販路以外への展開の状況は。  「既存販路以外に、バトンドールは百貨店で、ぐりこ・や、ぐりこ・やKitchenは空港や東京駅、新大阪駅などで販売しているが、いずれもまだ満足していない。人の流動的な場所でグリコ製品を買い求める固定客をどのように創出していくか、製品や接客サービスなど向上の余地が十分ある」 【記者の目・グローバルブランドに挑戦】  グリコは初代ポッキーを発売し15年に50年目を迎えた。同社にとってポッキーのグローバルブランド化は悲願だ。現在全世界の年間売上高は約450億円であり壁は高い。これまで各国の市場特性に応じたマーケティング展開で、世界30カ国に地道に販売を広げてきた実績を糧に目標に挑戦する。 (聞き手=大阪・香西貴之)

続きを読む

特集