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ANAがエアバス超大型機「A380」を正式発注。JAL牙城のホノルル便に投入

 ANAホールディングスは1月29日、エアバスの総2階建て超大型機A380を3機発注したと正式発表した。カタログ価格で総額1500億円。2018年度から2019年度に受領する。ANAHDが受領すると、ANAグループが日本では初のA380を運航する航空会社となる。

 首都圏発着のホノルル路線に導入する。ANAHDは導入の理由を「座席あたりのコストを抑え、生産量を拡大する」と説明している。ハワイは日本航空(JAL)の牙城であることから、500席以上の機材で勝負に出る。

 エアバスの発表によると、初号機の引き渡しは2019年を予定。エンジンはロールス・ロイス製トレント900を採用した。エアバスが現地時間1月12日に発表した受注実績によると、公表を望まない匿名顧客1者からA380を3機受注。昨年12月16日付の発注となっていた。

 今回の契約で2年近く発注がないA380が、久々に受注を獲得した。一方、2015年はA380のキャンセルが別途1機発生しており、キャンセル分を差し引いたA380の年間純受注は2機(前年は13機)にとどまっている。

 A380はファーストとビジネス、エコノミーの3クラス構成で500席程度の座席数となる。昨年11月には、エミレーツ航空(UAE)が2クラス615席仕様(ビジネス58席、エコノミー557席)の機体を公開している。
吉川忠行
吉川忠行 Yoshikawa Tadayuki Aviation Wire 編集長
ANAを傘下に持つANAホールディングスがA380を正式発注。ホノルル線に導入し、ファーストクラス設置も検討します。

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