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ネットで貯めたポイントを実店舗で決済可能に

リクルートライフスタイル「ホットペッパーグルメ」、福岡で実証実験
ネットで貯めたポイントを実店舗で決済可能に

予約件数が急伸しているホットペッパーグルメ

 リクルートライフスタイル(東京都中央区、浅野健社長、03・6835・1000)はグルメサイトの「ホットペッパーグルメ」で、予約などの利用で蓄積したポイントを、実店舗の決済時に使えるようにする実証実験を一部地域で始めた。蓄積したポイントを決済時に使えるようにして、利便性を高める狙いだ。同社はサイトの固定客を増やす狙いからポイント制度を強化している。飲食店側もポイントが使えるメリットで集客を強化できる。ためたポイントを飲食店の決済で使えるようにするのは珍しい。
 
 決済時にポイントが使える実験をしているのは福岡・天神地区の約400店。和食、フレンチ、イタリアンなど洋食、さらにラーメン店などと業態を問わず、使えるようにしている。決済時にポイントのたまったスマートフォンをかざすとポイント利用できる仕組みだ。同社では今回の実験の状況について「顧客の反応は良い」としており、今後全国展開も視野に入れていく。
 
 グルメサイトはスマートフォンの普及とあいまって、ネット予約が急ピッチで伸びている。同社の「ホットペッパーグルメ」も2015年3月期の第2四半期までの累計のネット予約人数が900万人だったが、第3四半期には同約1696万人と急増、15年3月期までに2000万人突破を見込んでいる。このため、ネット上で予約できる店の拡充に動いており、これまでに全国3万5000店となっている。加えてタブレット端末の高機能POS(販売時点情報管理システム)レジ「エアレジ」の飲食店への導入も進めている。こうした体制整備に加え決済時のポイント利用で、ホットペッパーグルメ完結型の店舗を増やし囲い込みを図る狙いだ。

2015年04月20日 建設・エネルギー・生活
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
こうしたサービスありそうでなかった。グルメサイトも「食べログ」のように口コミ重視や、「ホットペッパーグルメ」のようにためたポイントを決済の際に使えるようにするなど、特徴がでてきました。

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