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学情、有給インターンシップ紹介を強化―企業の人手不足対応

国内大手企業にも積極提案
学情、有給インターンシップ紹介を強化―企業の人手不足対応

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 学情は企業と全学年の大学生をマッチングする長期間の有給インターンシップ(就業体験)紹介サービス「インターン・ジョブズ」の展開を強化する。企業の人手不足に対し、優秀な人材の確保策として提案する。既存顧客層の外資系企業や国際機関に加え、国内大手企業などにも積極的に売り込む。登録企業数を現在の120社から300―400社へ増加を目指す。2016年10月期の同事業の売上高は前期比で約10倍の1億円を目指す。

 有給インターンシップは大学1年生から将来の就職を視野に入れて働く。勤務に意欲的な学生を早期に確保して仕事への理解を深めてもらえるため、欧米では多く採用されている制度だ。

 学情は企業の若手人材の確保が難しくなってきている現状を受け、日本でもニーズがあると判断。認知度や社員の指導力の向上など受け入れ側のメリットもアピールし、インターン・ジョブズの拡大を目指す。

 同サービスは専用サイトで企業と学生が相互に登録情報を閲覧できる。企業側は学生のプロフィルを見てスカウトメールを送ることも可能。正式な応募を受け、必要に応じて選考を行い採用に至る仕組み。学生には一般的なアルバイトと違い、社員と同等の業務が経験できる点を啓発し、応募者を確保する。
日刊工業新聞2015年12月17日 建設・エネルギー・生活2面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
短期無給インターンも多くありますが、しっかりと会社の一員として責任を持ち、働いた分お金をもらうというのは経験値が格段に違いそうです。無給で学生をこき使ういわゆる「ブラックインターン」にひっかからないためにもこういったサービスは有効でしょう。

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