高級ブランド「インフィニティ」の大型投資で日産は英国政府を味方に?

サンダーランドで初の小型車「QX30」を生産。460億円の投資と300人の新規雇用

日産、英サンダーランド工場

 日産自動車は3日、英サンダーランド工場で高級ブランド「インフィニティ」の小型車の生産を始めたと発表した。日産が欧州で同ブランドを生産するのは初めて。同ブランドとして初の小型車でもある。欧州のほか、米国・中国にも輸出し販売する。生産体制を整えて、高級車事業の拡大をてこ入れする。  総額2億5000万ポンド(約460億円)を投じて新設した同ブランド専用の組立工場で小型車「Q30」の生産を始めた。生産能力は年6万台。Q30をベースにしたクロスオーバー型の「QX30」の生産も2016年春に始める。  高級車生産には高い品質が求められるため、高級車組み立ての専門スタッフを育成した。300人の新規雇用を創出しているという。  日産チーフパフォーマンスオフィサーのトレバーマン氏は「Q30の生産開始は高級車の生産能力を強化していくだけでなく、インフィニティの成長と英国工場の新たな展望を示している」とコメントしている。  インフィニティブランドの1―10月の世界販売は前年同期比16%増の17万3000台。特に西欧と中国で伸びている。 日刊工業新聞2015年6月24日付  日産自動車のカルロス・ゴーン社長は23日、高級ブランド「インフィニティ」と、新興国専用ブランド「ダットサン」の2015年度の世界販売台数をそれぞれ前期比2ケタ増、倍増する計画を明らかにした。  日産ブランドと合わせて16年度までに世界シェア8%とする目標を掲げており、両ブランドの商品群の拡充により目標達成を目指す。  同日横浜市内で開いた株主総会で明らかにした。インフィニティは今年度、欧州を皮切りに発売する小型車「Q30」と小型スポーツ多目的車(SUV)「QX30」を軸に拡販を図る。ダットサンはインドで3車種目となるモデルを投入する計画だ。  インフィニティは前期に約19万台を販売した。ダットサンは14年に第1号モデルをインドで発売して以来、ロシア、インドネシア市場に投入を広げており、累計7万8000台を販売した。  日産は今年度、ピックアップトラック「タイタン」など日産ブランドを含め6車種の新型車投入を計画しており、世界販売で前期比4・4%増の555万台を目指している。

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