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ワーキングマザーの実態は?妊娠中、「職場の理解あった」が7割

森永乳業「働くママの気持ちと職場の理解」に関する調査
 森永乳業は「働くママの気持ちと職場の理解」に関する調査をまとめた。同社の育児相談「エンゼル110番」に相談してきた母親など109人にアンケートした。

 妊娠中、職場の理解が「あった」とする回答の割合は69・7%で、「ない」は3・7%。うれしかったことは「重いものを持ったり、立ち仕事を代わってくれたこと」が上位を占め、傷ついたりしたことは「つらい発言があった」が最多。また職場復帰に不安があったのは約8割に達した。

 職場の配慮でうれしかったことは重いものを持つほかに「業務内容や残業への配慮」「切迫早産や体調不良による急な休みへの理解」が上位。就業規則整備を図る企業にも参考になりそうだ。

 半面、つらかった発言では管理職の男性から「年度の途中で退職するのはやめてね」と言われたり、先輩ママから「私たちの時は補助の人などつけてもらえなかった」といった比較発言のほか、「契約社員は産休はあるが育休は認められなかった」などの告白もあった。職場復帰の不安では「仕事と家事、育児の両立ができるか」が1位だった。
日刊工業新聞2015年11月27日付日刊工業新聞建設・エネルギー・生活面
神崎明子
神崎明子 Kanzaki Akiko 東京支社 編集委員
「マタハラ」などという嫌な言葉があるだけに、この調査結果には多少安心しましたが、気になったのは先輩ママからの心ない発言。別の企業では、子育ては実家に任せ、「自分ではベビーカーを押したこともない」と口にする女性管理職の話を聞いたことがありますが、こうしたケースが「武勇伝」にならないことが真のワークライフバランスだと感じます。

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