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ファミマ、弁当・パン製造するハブ店実験開始―他店に素早く供給

できたてなど付加価値の高い商品の販売で差別化
 ファミリーマートは特定の店舗を地域ハブ拠点にする実験を開始した。ハブ店から地域の商圏内にある店舗に、ハブ店で製造した弁当やパンの供給を行う実験だ。コンビニエンスストアでこうした取り組みは珍しい。

 ほとんどのコンビニチェーンでは弁当や総菜、パンなどを提携先の工場から1日3便で定期配送している。ファミマの取り組みは、これに加えできたてなど付加価値の高い商品の販売で差別化する狙いだ。

 ハブ拠点化の実験では、特定地域の店舗をハブ拠点とし、弁当やパンなどを製造、同拠点から1時間内で配送できる数店舗に商品を供給する。

 今後は店舗としての機能を生かし、製造機能を付加したり、弁当やパンの製造専用拠点化も検討したりしている模様だ。

 ユニーグループ・ホールディングスとの経営統合で総合スーパー(GMS)や食品スーパー(SM)で製造した弁当やパンなど、店舗のある地域のコンビニへの配送も視野に入れており、センターからの供給に加え、弁当やパンのサプライチェーンマネージメント(SCM)を抜本的に見直す可能性も浮上している。
日刊工業新聞2015年10月22日 建設・エネルギー・生活面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
サプライチェーンの再構築や「できたて」感も重要ですが、この実験を通して、「この商品買うならファミマだよね!」というものができるようになるといいなと思います。

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