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工場現場の手荒れ守る、手洗いしても効果持続ハンドクリーム

微細金属粉や活性炭粉などのこびりつきを防ぐ
工場現場の手荒れ守る、手洗いしても効果持続ハンドクリーム

NMCのクリーム

【川越】NMC(東京都小平市、湯田仁社長、042・345・1356)は、5分程度で乾き、保護効果が4時間程度と長持ちする工場現場向け皮膚保護クリーム「スキンフレンドクリーム」を開発し、8日に発売する。保護成分が皮膚の角質層までしっかり浸透するため、微細金属粉や活性炭粉などのこびりつきを防げる。容量は200ミリ、500ミリ、900ミリリットルの3種類で、価格は2980円から。初年度1500リットルの販売を見込む。

 天然油脂由来高級アルコールのセタノール、高酸化作用を持つステアリン酸などの作用により、手のひらの角質層まで浸透した保護膜を形成。「一般の手荒れ予防クリームなどと異なり、塗布後の手洗いでも容易に保護効果が消えない」(湯田社長)という。数分で乾くため、使用後のべたつきがない。

 また、ワンプッシュで1回塗布分の約0・6ミリリットルしかクリームが出ない定量吐出容器を採用するなど経済性にも優れる。機械加工時に手のしわなどにこびりつきやすい油や洗浄剤、さまざまな微細粉末などをはじく効果が高いため、「作業終了後に、従来のようにゴシゴシ洗わないで済む効果が見込める」(同)という。

 香料など不使用のためほぼ無臭で、食材調理時にも使用可能。風邪や、花粉症時の鼻まわりの皮膚保護にも使える。
日刊工業新聞10月8日付建設・エネルギー・生活面
神崎明子
神崎明子 Kanzaki Akiko 東京支社 編集委員
「工場現場向け」というハードなイメージはいかにも効きそう。そういえば、ノルウェーの「ニュートロジーナ」というハンドクリームは寒さ厳しい北欧の漁師さんの手を守ってきたというのが売りでした。

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