ニュースイッチ

もうメール誤爆しない!丸紅ITソリューションズ「誤送信バスター」

企業の情報漏洩対策支援
 丸紅ITソリューションズ(東京都墨田区、三浦邦嗣社長)は、企業のセキュリティー対策向けに自社製品の販売に乗り出す。このほど米マイクロソフト(MS)の電子メールソフト「アウトルック」向けに誤送信対策パッケージを開発し、1日に投入する。豊富な機能を持ちつつ手軽に導入できる点を訴求し、企業の情報漏洩(ろうえい)対策の需要を取り込む。今後3年間で300社への販売を目指す。

 新開発の「誤送信バスター」は、メール送信時に操作ミスや不注意による誤送信を未然に防ぐ多くの機能を搭載した。価格は1ユーザー当たり月額216円(消費税込み)。

 社外への送信メールの一時保留や、添付ファイルの自動暗号化を設定できる。複数の宛先に送る際は、送信頻度が少ない宛先への送信や一斉配信に対して画面で警告するほか、ドメイン別に色分けした送信リストを表示する。各機能の動作頻度やパスワードなどの設定をユーザー側で変更できるため、各ユーザーが利用しやすい環境で、メール送信時の負荷を高めることなく情報漏洩対策を施せる。

 また、メールサーバーの設置などが不要。パソコンにインストールするだけで利用できる。導入費用を抑えられるほか、最短1―2日で導入できる。

 送信メールの宛先間違いや機密情報を含んだファイルを誤って添付したことで情報漏洩を引き起こすケースが増えている。企業にとってメールの誤送信対策が一段と重要になっており、今後も対策ツールの需要拡大が見込まれる。
日刊工業新聞2015年10月01日 電機・電子部品・情報・通信面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
誰もが一度はやったことがあるであろうメール誤爆。メール誤爆が原因で怒りに火をつけてしまった思い出が… 色々と工夫している企業も多いかと思います。一日にさばくメールの数が膨大なので、ストレスなく使えるツールだといいなと思います。

編集部のおすすめ