出そろった携帯大手の「5Gサービス」、最初の戦場はスポーツと音楽ライブの会場

5Gスマホを持つKDDIの高橋社長(前列中央)と吉本興業の芸人ら

携帯通信大手3社の第5世代通信(5G)商用化サービスの概要が23日までに出そろった。受信時の最大通信速度は現行の4Gに比べて倍増の毎秒2ギガビット(ギガは10億)超を実現。この高速大容量通信を生かすためデータ通信を使い放題とする料金プランが主流となる。利用料金は4G並みの水準に抑えたが商用化当初の利用エリアは主要な駅や競技場に限られる。まずは試合会場や公共施設での5Gサービスを普及のきっかけとする。 KDDIは23日、5G商用サービス「au5G」を26日に始めると発表した。料金プランは4種類を用意。データ通信が使い放題となる基本プラン「データMAX5G」の月額料金は3460円(消費税抜き)からと、6月2日に始める4Gのデータ通信使い放題プラン「データMAX4GLTEプラン」と同額にした。 データ通信使い放題に加え、動画配信サービス「ネットフリックス」「ユーチューブプレミアム」、KDDIとテレビ朝日による動画配信サービス「TELASA」、楽曲配信サービス「アップルミュージック」がセットになった「データMAX5Gオールスターパック」も6月以降に始める。月額料金は5460円から。「(高速大容量通信の)5Gを象徴する料金プラン」(高橋誠KDDI社長)で差別化する。 ただ、5G商用化当初の対応エリアは全国15都道府県の一部エリアにとどまる。NTTドコモも主要な競技場や交通・観光施設など150カ所からだ。両社ともに21年度中に5G基地局を2万局超にするが、全国各地で5Gが利用可能になるには2年以上かかる見込みだ。 このため、商用化当初はスポーツの試合会場や音楽ライブ会場での5Gサービスを普及のきっかけとする。KDDIはスマートグラスを用いて人気アニメ「攻殻機動隊」のキャラクターと触れ合えるイベントを東京・渋谷地区で4月16日以降に実施する。7月にはライブホール「Zepp Haneda」(東京都大田区)、今秋以降には吉本興業ホールディングスの劇場を5Gエリア化する。 KDDIは横浜スタジアム、豊田スタジアム、NTTドコモは横浜国際総合競技場や阪神甲子園球場、ソフトバンクはプロ野球の福岡ソフトバンクホークス、プロバスケットボールBリーグなどで5Gによる次世代映像配信を行う。 NTTドコモ、KDDIともに20年度までの5G端末販売数をそれぞれ二百数十万台と予想している。5Gを用いた新たな視聴体験には魅力あるコンテンツが不可欠なだけに、自社5Gサービスで配信するスポーツや音楽ライブの奪い合いも携帯3社間で過熱することになる。

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