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エアバスが242トン型「A330-300」をスカンジナビア航空へ

欧州の航空会社では初
エアバスが242トン型「A330-300」をスカンジナビア航空へ

スカンジナビア航空に引き渡されたA330-300の離陸重量増加型

 エアバスは現地時間9月21日、スカンジナビア航空に最大離陸重量(MTOW)を242トンに増加したA330-300型機を初めて引き渡したと発表した。欧州の航空会社で同型機を受領するのは、同社が初めて。

 A330-300の242トン型は、最大離陸重量の増加と空力性能の改善、燃料積載量の増加により、ペイロード(有償搭載量)増加を実現。航続距離は既存の最大離陸重量235トンの機体よりも約926キロメートル(500海里)延び、欧州からアジアへの直行便を運航できるようになる。最初の機体は、デルタ航空へ5月に引き渡された。

 スカンジナビア航空は現在、A320ファミリーを25機、A330-300を4機、A340を8機運航中。今後A320neoが30機、A330-300が3機、A350-900が8機引き渡される。
吉川忠行
吉川忠行 Yoshikawa Tadayuki Aviation Wire 編集長
エアバスA330-300の最大離陸重量増加型がスカンジナビア航空へ引き渡し。5月にデルタ航空へ最初の機体が引き渡されたA330の派生型で、新型エンジンに換装する「A330neo」のベースとなります。

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