「SSD」生産委託先の東芝グループ会社が休止に、長期化ならキオクシアの業績に打撃

NAND型フラッシュメモリー単品より利幅の大きいSSD

キオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)は、新型コロナウイルス感染症の拡大が記憶装置のSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)事業を直撃する。組み立て作業を委託するフィリピン工場が18日から休止し、今後の製品供給に支障が出そう。NAND型フラッシュメモリー単品より利幅の大きいSSD生産への影響が長期化すれば、業績への打撃は避けられない。 キオクシアは、主にSSDの組み立てを親会社だった東芝グループの東芝情報機器フィリピン(ラグナ州)に委託している。他の外注先は存在するが、歴史的な背景もあって数量ベースで半分以上を同社に任せてきた。 キオクシアは他の外注先での代替生産などを検討するが、早期の解決は難しいとみられる。東芝情報機器フィリピンの操業停止は今のところ22日までの予定だが、現地の状況次第で延長する可能性は少なくない。長期化すれば、製品販売への影響は必至だ。 SSDはノートパソコン用記憶媒体の主流で、NAND型フラッシュメモリーやDRAM、コントローラーチップなどを内蔵してパッケージ化した商品だ。データセンターや企業向けサーバーなどにも使われる。 新型コロナの影響で景気減速が懸念される中でも、IT世界大手などのデータセンター向け設備投資は堅調の見込みだった。SSDの生産休止はキオクシアにとって商機を逸する恐れがある。2020年秋を目指す新規株式公開(IPO)への新たな逆風になりかねない。 フィリピン政府は主要輸出企業を工場閉鎖など規制の対象外に指定している。首都マニラの南方に位置する東芝もそれに該当するが、道路封鎖などで従業員が出勤できない状態だという。 <関連記事>

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