トヨタが静電塗装を初導入、塗料付着率60→95%へ

トヨタ自動車は12日、車両の塗装工程で塗料の付着率を従来の60―70%から95%まで高められる塗装機(イメージ)を開発したと発表した。空気による噴霧ではなく静電気を使うことで、車体への塗料の付着効率を高めた。車両1台当たりの塗料使用量で、年間25%以上削減を見込む。また塗装工程で排出する二酸化炭素(CO2)を7%削減できる。すでに自社の2工場に導入しており、他工場への導入も進める。 高速回転させた塗装機先端の円筒型ヘッドから、電気の力で微粒化した塗料を放出し、静電気の力で車体に付着させる。電流のばらつきを常時監視して電圧を自動制御することで、ヘッドと車体の距離を約10センチメートルに保ちながら一定の電流で塗装できるようにした。塗料粒子の大きさを均一に保ち、塗装品質を高められる。 すでに高級スポーツ多目的車(SUV)「ハリアー」などを手がける高岡工場(愛知県豊田市)や、堤工場(同)に導入した。今後は元町工場(同)と田原工場(愛知県田原市)を皮切りに、他工場への導入を順次進める。グループ会社にも展開する。 従来のエアスプレー式塗装機では、車体から跳ね返った空気が塗料を跳ね飛ばしてしまい、塗料の使用効率を下げていた。今回の技術では、静電気を帯びた塗料粒子が車体に引き寄せられて付着するため空気が不要で、飛び散る塗料の量を抑えられる。静電塗装の車両への応用は、世界で初めてだという。

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