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IoTで設備保全を効率化!THKから新サービス

THKは機械要素部品の状態を把握できるIoT(モノのインターネット)サービス「オムニエッジ」の運用を始めた。第1弾として工作機械や半導体製造装置の精密な位置決めなどに使われる同社の直動製品「LMガイド」の顧客を対象に提供。ボールネジでも無償トライアルに取り組む。ファナックなど他社の製造業向けIoT基盤での活用も見据え、対応するアプリケーション(応用ソフト)を開発し、4月から順次投入する。

オムニエッジはTHKとNTTドコモ、シスコシステムズ(東京都港区)、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の4社で提供するサービス。

部品にセンサーを後付けし、振動などのデータを信頼性の高い通信回線を通じてシステムに送信。独自のアルゴリズムで解析し、破損状態などを検知して知らせる。部品の状態を数値化することで、経験に頼っていた設備保全の効率化などを実現できる。

サブスクリプション(定額課金)方式を採用。センサー、ルーター、通信費用など関連品をパッケージで提供する。ユーザーはセンサーを設置して電源を入れるだけでネットワークが自動で構築され、初期費用をかけずにサービスを簡単に利用できる。2月にセンサーなど関連品の出荷を開始した。同サービスで3年以内に年数十億円の売上高を目指す。

他社製のIoT基盤と連携するアプリも開発する。ファナックの「フィールドシステム」や三菱電機などの「エッジクロス」、独シーメンスの「マインドスフィア」といった各社のIoT基盤に順次対応していく。

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