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新型コロナで臨時休校のキミへ 銀河の果てに旅してみないか?

新型コロナで臨時休校のキミへ 銀河の果てに旅してみないか?

国立天文台の天の川銀河紀行の動画から

理化学研究所や東京大学など、全国の大学・研究機関約80機関の広報担当者約140人が参加する「科学技術広報研究会」は、新型コロナウイルス拡大を懸念した小中高校生の臨時休校に合わせ、宇宙や海洋、生物など最先端の研究を学べる科学動画や読み物の特設サイトを開設した。

サイト名は「休校中の子供たちにぜひ見て欲しい科学技術の面白デジタルコンテンツ」。「プラナリアの再生」や「天の川銀河紀行」、「ヒューマノイドロボット」といった動画や読み物、VRコンテンツ、ゲームなど約100のコンテンツを楽しめる。ノーベル賞を受賞した大隅良典東京工業大学栄誉教授の講演もある。コンテンツ量は日々充実している。

サイトは、メンバーである基礎生物学研究所の広報担当者からの発案がきっかけ。自身も小学生の子どもを抱え、同じような境遇に置かれた子どもたちを支援しようと急きょサイトを立ち上げた。

科学技術広報研究会事務局幹事で、物質・材料研究機構の中道康文さんは「会の有志がとにかくスピーディーに立ち上げた。子どもが家で一人で見ても安心できるようなコンテンツをそろえた。さまざまなコンテンツに触れて、科学好きの子どもたちが増えてほしい」と期待している。

 

 もともと各大学や研究機関は豊富なデジタルコンテンツを持っている。しかし、さまざまな種類がある中で、面白いコンテンツを探すのはなかなか大変だ。そういう意味で、今回のサイトは各広報担当者が子どもたちを喜ばせようと厳選した動画のため、面白さは保証つきだ。当然、大人が見ても楽しいし、わくわくする。これを機会に、親子で科学の会話が増えるといいですよね。

>>サイトはこちらから<<

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小川淳
小川淳 Ogawa Atsushi 編集局第一産業部 編集委員/論説委員
急に1ヶ月近い休みとなって、子どもたちやその親は戸惑っています。卒業や進級にまつわるさまざまな行事が中止になっており、悲しむ子も。でも、考えようによっては特別な休暇を与えられたといえるかもしれません。遊びでも勉強でも、何か実になるはずです。

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