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体表面から毛細血管を観察できるマイクロスコープの中身

複数人で観察の様子を共有・解析できる
体表面から毛細血管を観察できるマイクロスコープの中身

マイクロスコープ「GOKO Bscan−Z」で爪郭毛細血管を観察(GOKO映像機器提供)

GOKO映像機器(川崎市幸区、後藤友子社長、044・544・1313)は、体表面から毛細血管を観察できるマイクロスコープ「GOKO Bscan―Z」を拡販する。近年医療をはじめ、美容、健康の分野で採用が進む。製品の改良を進め、流速計測ソフトウエアや持ち運び用のショルダーケースなど付属製品の開発にも力を入れる。1年で国内250台の販売を目指し、今後海外にも拡販する。

独自開発した流速計測ソフト「GOKO―VIP」は、撮影した動画ファイルを解析し、流速を数値化・グラフ化する。施術や運動の前後で、変化を比較でき、研究用途でのニーズが高い。そのほかにも顧客の要望に沿った付属品のラインアップを増やしている。

GOKO映像機器のマイクロスコープは理化学、工業などに向けても展開してきた。中でも「GOKO Bscan―Z」は、独自設計により体表面から毛細血管内の白血球の動きまで鮮明に観察でき、医療研究分野などで好調だ。

モニターに映し出し、複数人で観察の様子を共有・解析できる。またスコープは手持ちタイプのため、全身の毛細血管の観察が可能。専用スタンドを使えば、毛細血管の観察でよく使われる爪郭(そうかく)毛細血管をぶれずに観察できる。

同社は8ミリフィルム編集機やコンパクトフィルムカメラで生産実績があり、これらの技術をもとに2000年代から特殊光学機器事業に注力している。

日刊工業新聞2020年2月27日

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