東工大がアクセス抜群の東京・田町駅前施設をベンチャーに提供

学生のアイデア実現や起業準備に使われる「アティックラボ」(東工大提供)

東京工業大学は2020年4月から田町キャンパス(東京都港区)で、東工大発ベンチャー(VB)に施設提供を始める。JR山手線駅前の利便性で優良VBを引きつけ、将来は使用料などで新株予約権を受け取れれば、株式上場利益が期待できる。ベンチャーキャピタル(VC)との提携や、学生の起業準備スペースの整備などと合わせてVB支援を強化する。 田町の「東京工業大学キャンパス・イノベーションセンター」(CIC)の1フロアを、オフィスなどの用途でVB4社程度に貸し出す。田町は民間資金活用で高層の複合ビルを建設する計画があるため、使用は数年間に限定される。田町の不動産という“キラーコンテンツ”で、VB上場とビル運営の両方の収入を狙う。 理工系の東工大のVBは、経営人材の不足やモノづくり系の難しさから成功例が乏しかった。しかし支援策として19年に、起業サポートのVCとの提携や、同大特許のライセンス対価としての新株予約権受け取りなどを始めた。学生が企画や試作の活動をする「Attic Lab」(アティックラボ)も大岡山キャンパス(同目黒区)に開設した。卒業生が立ち上げた建築関係のVB、ツクルバ(同)の上場も学生への刺激になると期待し、支援の姿勢を強める。 東京工業大学は田町キャンパス(東京都港区)の再開発で、土地活用の事業予定者の募集を始めた。民間資金を活用した社会資本整備(PFI)により、山手線の田町駅前に建設する複合ビルで、両者の連携で整備・運営する産学官連携機能が要件だ。国内外の企業や大学、ベンチャーなどが集まる共創型コミュニティーを構築し、オープンイノベーション創出につなげる。

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