脳卒中の後遺症患者、発声・発音のリハビリ装置

リハビリ用発声・発話トレーニング装置「スピリハ」

ケアコム(東京都調布市、池川充洋社長、042・485・7111)は、脳卒中後遺症やパーキソン病の患者向けにリハビリ用発声・発話トレーニング装置「スピリハ」を開発した。円状に配置されたランプの点灯と拍子音でテンポを確認しながら、流れる音声の通りに発声・発話を繰り返し練習できる。2020年度にリハビリ施設など5施設、20台の試験導入を目指す。 グループ会社のケア環境研究所(東京都調布市)が、埼玉県総合リハビリテーションセンターの呼び掛けに応じて開発した。同装置はランプと音回路が一体化し、テンポを視覚的・聴覚的に捉えられる。拍子音は高齢者に聞き取りやすい250ヘルツに設定した。 単音、単語、短文テキストの音声が収録され、患者はランプに同調する光と拍子音をたよりにプログラムの難易度を上げながら練習できる。患者が自分で訓練できるよう操作は簡便で、持ち運びやすい手のひらサイズとなっている。 発声・発話が困難な患者にとってゆっくり話すペースをつかむ訓練の需要が高い。これまで患者の話すペースをコントロールする訓練にはメトロノームなどが使われてきた。だが、患者評価を言語聴覚士の技能に依存せざるを得ないという課題があった。今回の装置導入で評価スケールを統一でき、訓練の質の向上が期待される。 リハビリの対象は脳卒中や頭部外傷による脳損傷、パーキンソン病などの神経筋疾患による構音障がいを持つ患者。開発に携わった同センターの言語聴覚士である清水充子さんは「装置を使うことによるリハビリの効果を検証し、訓練の質を向上させるための知見を広めたい」と話す。

続きを読む

関連する記事はこちら

特集