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格安スマホは大手キャリアに勝てるか?

LINEモバイルの新料金プラン、ニーズに合わせよりシンプルに
格安スマホは大手キャリアに勝てるか?

CMのイメージキャラクターを務める本田翼さん


LINEモバイル株式会社(東京都新宿区)は10日、格安スマートフォン「LINEモバイル」の新料金プランを19日より提供すると発表した。音声通話SIM・3GBで月額基本利用料は1,480円(税抜き)で「LINE」のデータ消費料はかからない。LINEに加えて、Twitter・Facebookのデータ消費をゼロになる「SNSデータフリー」は月額280円(同)、さらにInstagram・LINE MUSICを追加した「SNS 音楽データフリー」は月額480円(同)で提供される。

従来の「LINEモバイル」料金プランは、SNSが使い放題の「コミュニケーションフリー」、LINE利用が多い人向けの「LINEフリー」、LINE MUSIC利用者向け「MUSIC+」の3つに分かれており、すでにデータフリーサービスが基本料金として組み込まれていた。今回の改定ではよりシンプルな料金体系を選択することが可能になり、ユーザーの選択肢を増やした。

同社副社長の今村隼人氏は「データフリーの機能をオプションとして提供することで、基本料金をできるだけ抑えた」と述べており、また、これまでの顧客データから18歳以下のユーザーが増えているということを受けて、春に「スマホデビュー」を果たす学生層も取り込んでいきたい考えを明らかにした。

LINEモバイルの契約者数は非公表だが、3大キャリアからの乗り換えや、従来のようにサブ回線ではなく、メーン回線としての利用者も増加していると強調した今村氏。他社からの乗り換えを検討する人は、大手キャリアが提供するフルセットの料金プランの見直しが動機の人が多く、今回のような自由度の高い料金プラン設定は新規ユーザーの獲得には効果的だろう。一方で、既存顧客の維持には、通信環境の不安定さなど、課題解消が求められる。

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