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食品の「箱積み→包装作業」の自動化はどこまで進むか

ハナガタが省力化提案
食品の「箱積み→包装作業」の自動化はどこまで進むか

包装機(左)と自動集積装置(右)を組み合わせる

ハナガタ(富山市、花方淳社長、076・425・1545)は、食品のパッケージの積み上げから、それをまとめてフィルムで集積包装するまでの一連の作業を自動化するソリューションを食品業界で展開する。箱状のワーク(包装対象物)を自動で集積する装置とフィルムの包装機を組み合わせて一括して提供し、食品の包装・物流現場の省力化に貢献する。

ハナガタは1枚のフィルムで物を巻き付けて包み込むことで、従来モデルの約2倍の包装速度の高速化を実現した巻きスリーブ包装機「HS―R051」を商品化している。これに、土産用のラーメンやめんたいこといった箱状の商品を自動で集めて積み上げる自動集積装置をつなげて、省力化を提案する。

フィルムで包装した商品はそのまま配送できるので、発送時に商品を段ボールに詰め込む人手の作業を省け、トータルコストの削減にもつながる。また、従来機に比べタイトにフィルムを巻き付けるため、熱を加えるシュリンクトンネルの省エネルギー・小型化を実現。環境性能も飛躍的に向上するという。

13、14の両日、同社の九州ショールーム(福岡市博多区)で開くプライベートショー「早春フェアin九州ショールーム」で機械を使って実演し、市場の開拓につなげる。

これまで手作業が中心だった包装の現場でも、人手不足のため自動化のニーズが高まっていることから、同社の得意先である九州の食品業界でソリューションを浸透させた後、他の地域に拡大する考えだ。

日刊工業新聞2020年2月7日

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