車の電動化支える、パナソニックの青色レーザー新技術

レーザー加工ロボットシステムに組み込まれる部品「ブレード」。この中で複数のビームを波長合成する

パナソニックは、銅の溶接や切断などの加工に最適な青色レーザーを高出力化できる技術を開発した。異なる波長のビームを集光する独自技術により、レーザーのパワー密度を高めた。自動車の電動化に伴い、導電性や熱伝導性に優れる銅は活用が広がる。青色波長は銅に対して光吸収率が高く加工精度が良い。今回の技術開発によりモーターやバッテリーの生産効率が向上する見通し。2020年度に自動車メーカー向けを中心に新技術を搭載したレーザー加工機を試作する。 半導体レーザー「ダイレクトダイオードレーザー(DDL)」の波長合成技術を活用した。青色DDLモジュールから出る100本以上のレーザー光の波長を合成し1本のレーザー光にする。 レーザー品質の指標で小さい値ほど優れる「BPP」は1・5ミリメートル・ミリラジアン。従来難しかった2ミリメートル・ミリラジアン以下となり、出力も135ワットを実現した。さらに開発を進めてキロワット級まで高める。 銅に対する光吸収率は、レーザー波長が800ナノ―1000ナノメートル(ナノは10億分の1)の赤外波長は10%程度にとどまる。一方、短波長の400ナノ―450ナノメートルの青色波長は60%超に達し、赤外波長に対して6倍の生産効率となる。 環境規制で40年の世界の車の電動車比率は20年比5倍の80%になる見通し。30年度の車業界でのレーザー光源の世界市場は18年度比2倍に迫る1000億円超まで拡大すると見られる。 同社はBツーB(企業間)事業を成長分野と位置づける。今回の技術を顧客の製造ラインにソリューション(問題解決)を提供する「ファインプロセス」領域の拡充につなげる。

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