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RPAで業務効率を上げるための一番の課題は「人材」

ヒューマンリソシア(東京都新宿区、御旅屋貢社長、03・6846・9055)はRPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)利用企業を対象にアンケートを実施した。RPAを利用している、もしくはこれから利用する予定であるという企業担当者のうち、92%が活用を広げたいと回答した。一方、「RPAスキルをもった人材の育成」を課題にあげた人が76%に上った。RPAの有効性が高く評価されているが、人材が急務だとしている。

同社のRPA研修に参加した法人担当者を対象にインターネットで2019年8月6日―12月17日に実施、計1588件の回答を得た。RPA活用について今後の展望を聞いたところ、「積極的に拡大していく」が56%、「効果を見ながら拡大していきたい」が36%と、計92%が拡大意向となった。

また、RPAの活用を阻害している要因について複数回答で聞いたところ、76%が「RPAスキルを持った人材育成が難しい」と回答。自由回答では、「通常業務と平行してRPAの習得をすることが難しい」など、兼任でRPAを担当しており時間が取れないといったコメントも多く見られたという。

同社RPA事業本部企画部長の岡本哲英氏は、「RPAはあくまで定型業務を自動化するITツールであって、導入すれば勝手に動いてくれる『魔法の箱』ではない」としている。

日刊工業新聞1月17日

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