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ビル窓は事前に工場で組み立て!YKK APのユニット式外壁材工法とは?

YKK APは、オフィスビルやマンション、病院などのビルについて、4月からユニット式カーテンウオール(外壁材)工法の提案を始める。工場であらかじめアルミ枠にガラスを組み込み、部材を運べるサイズまでユニット化する。施工現場での職人不足や高齢化が進む中、現場での取り付け作業を省力化し、生産性向上につなげる。

これまでもデザイン性の高いホテルなど大型の特注物件について、バー材の設計から手がける必要があるためユニット式カーテンウオールで対応していた。これに対しオフィスビルなどの一般ビルのカーテンウオール施工では、方立を取り付けた後に工場で組み立てた窓枠やガラスを現場で取り付けるセミユニット工法などで対応してきた。

4月からは一般ビルでもユニット式カーテンウオール工法を取り入れる。ガラスの卸会社と組んでビル用のユニットカーテンウオールを完成品として出荷する。まずは社内で周知し、国内で普及したい考えだ。

YKK APは、2019年12月にカナダのカーテンウオールメーカーであるエリー・アーキテクチュラル・プロダクツ・グループ(エリーAP)を買収した。米建築現場では熟練労働者不足などが進み、ユニットカーテンウオール技術が活用されている。日本でも一般ビルも含めてユニットカーテンウオールの普及を進める方針だ。

日刊工業新聞2020年1月9日

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