あの騒動から半年...LIXIL・瀬戸社長が挑む年功序列の打破

―CEO復帰から半年、2019年を振り返っていかがですか。 「波瀾(はらん)万丈の1年だった。会社の先行きに不安を持った社員もいたと思うが7月以降は順調だ。社員や流通店、施工店などのパートナーには迷惑をかけたが感謝している。潮田洋一郎氏による拡大路線を引き締める必要があった」 ―国内事業の活性化に向けて新方針「変わらないと、LIXIL」を打ち出しました。 「年功序列から実力主義に変えて強い筋肉質の会社にする。差別化された製品やサービス、ビジネスモデルを作る必要がある。コスト競争力を強化し顧客視点のマーケティングに変える。重要なのは目的意識や誇りを持って楽しく仕事をすることだ」 「当社の経営幹部は55歳以上の男性が多く、偏りすぎだ。リフォーム中心になると、女性の意見が重要なのに経営幹部に女性が少ない。若手も幹部になれるシステムがないので、教育も必要だ。多少無理してでも女性や若手が活躍できるチャンスを与えるべきだ。大きな挑戦だが、大胆な人事改革をして日本の人口構成に合わせた構造に変えていかないといけない」 ―BツーC(対消費者)を意識した取り組みを重視しています。 「これまでは流通業者を押さえる営業スタイルで、BツーB(企業間)を重視していた。今後リフォーム中心に市場環境が変わる中で、エンドユーザーを意識する必要がある。リフォームでは、個人がウェブ上でアイテムやその口コミなどを調べることができる。個別のエンドユーザーに選ばれることが大切だ。エンドユーザーのニーズを理解できれば、商品の差別化にもつながる。効率的にBツーCへシフトしていかなければならない」 ―サッシ事業の構造改革の見通しは。 「プラットフォーム生産でラインを集約化するが、(経営の混乱で生じた)私の不在期間のため遅れている。まき直して取り組んでいる。エクステリアとインテリアはプラットフォーム生産ができているので、台風など災害に伴う需要があっても対応可能だ。当社だけが欠品なしで対応できたのはそのためだ」 【記者の目/楽しく働ける組織づくり期待】 実力主義に重点を置きながら、全員がどのポジションにいても楽しく仕事ができる組織を目指す瀬戸社長。サッカーのようにチーム分けをして全員が試合をできる組織をつくりたいという。社員には人生のビジネスモデルを考えるように呼びかけ、誇りを持って働ける環境づくりを目指していく。(取材・高島里沙)

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