日立ハイテクが仕掛ける半導体製造装置の「工程改革」

「生産―出荷」をDXで最適化、笠戸事業所に試験ライン

写真は那珂工場

日立ハイテクノロジーズは、2020年度中に、生産から出荷までを最適化する。半導体製造装置の製造パイロットラインを笠戸事業所(山口県下松市)に設置する。受注から生産や出荷までの工程をデジタル変革(DX)により最適化する取り組みの一環。生産活動を行いながら約1年かけて問題点を洗い出し、他の生産ラインへの展開を検討。業務部門のシステム改良とも連動させ、全社的な生産性改革につなげる。 パイロットラインは、ITを活用しながら設計工程のニーズを組み込んだ形態にする。あらかじめ用意した標準部品に、取引先の要望に合わせた仕様を取り入れるといった工程を盛り込んでいく。最適化したラインの設置により、生産状況の可視化や納期短縮などの効果を見込む。 笠戸事業所は半導体向けエッチング装置の生産拠点。半導体製造装置と医用分析装置を手がける那珂事業所(茨城県ひたちなか市)と異なり、単一の製品を生産しているため、実証を容易にできるとみてパイロットラインの設置を決めた。 業務プロセスの最適化を目指した生産ラインの構築は、同社として笠戸事業所が初めてとなる。今後、業務部門で進む基幹系システムの改良や生産部門の動きを連携。受注から生産、出荷までの生産性向上につなげる。 日立ハイテクは中国メーカーの台頭などにより、現状維持のままでは5―10年後の事業環境が厳しくなると想定した上で、18年度にDXプロジェクトを開始した。売り上げなどの月次報告だけでなく、注文の過程や棚卸しの状況を経営層が即時に把握。人が判断する箇所を適切に減らしながら、経営分析を迅速に行うことを目標にしている。 <関連記事> ● ●

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