レオナルド・ダ・ヴィンチが考案したねじ切り旋盤を日本で見られる博物館

出来たてホヤホヤ「ヤマザキマザック工作機械博物館」

子どもたちにはD51も人気

工作機械は「マザーマシン」と呼ばれ、さまざまな工業製品を生み出す。しかし、実物を見たことがあり、どんなものか理解している一般の人は少ないはずだ。11月2日に岐阜県美濃加茂市に開業した「ヤマザキマザック工作機械博物館」は、まさに工作機械を知ってもらうための施設だ。 古代エジプトで使われた木工用の弓旋盤の複製品から最新のマシニングセンター(MC)やコンピューター数値制御(CNC)旋盤、複合加工機まで、国内外の工作機械約80点を稼働できる状態で展示。加工品などを含め約200点を紹介する。 展示品は、20世紀の国内外の名機に加え、レオナルド・ダ・ヴィンチが考案したねじ切り旋盤や最初の近代工作機械とされる18世紀末の旋盤の複製や、20世紀初頭までのベルト掛け駆動の機械も多数ある。機械加工の歴史が理解できる構成となっている。 工作機械により生まれた工業製品の象徴として蒸気機関車「D51」や自動車「T型フォード」、1950年代の航空機なども列ぶ。D51は運転室で警笛を鳴らすこともでき、子どもにも人気だ。楽しみながらモノづくりの歴史も学べる。さらにヤスリがけなどの体験学習室も設けた。 同博物館の開業は工作機械大手のヤマザキマザックの創業100周年記念事業だ。同社の2代目社長で前会長の山崎照幸氏(故人)が「モノづくりの楽しさ、大切さを後世に伝えたい」と構想を練り、約20年前から展示品を収集した。その意思を山崎智久会長が受け継ぎ、父の夢を実現した。 施設は地下11メートルの広さ1万平方メートルの工場跡を転用した。近隣には同社の国内主力工場の美濃加茂製作所がある。博物館内には最新自動加工ラインを併設し、実際に工作機械に組み込まれる部品が加工される様子も見学できる。工作機械の歴史に加え、最新技術も目の当たりにできる。「モノづくりの未来へのメッセージ」と山崎会長は意義を説く。 <関連記事> ● ● ●

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