住宅大手がAI・ロボットで「工場改革」加速中

積水ハウス山口工場のAIを活用した住宅部材生産ライン

大手住宅メーカーが国内工場改革を加速する。積水ハウスは2―3年内をめどに、建築部材を生産する工場で産業ロボットやIoT(モノのインターネット)、人工知能(AI)を駆使した半自動化ラインを構築する。人手のかかる複合作業工程の人員で現状比半減を図る。大和ハウス工業も国内工場でロボット導入を拡充し自動化を進める。生産性向上や、今後深刻化する労働力不足にも対応していく狙いだ。 積水ハウスは施工現場の作業効率化につなげるため、工場で事前に複数の建築部材を組み合わせる複合工程を強化している。生産本部が音頭をとり、関東や静岡など国内5工場の各代表者らで構成する「設備化情報共通ワーキングチーム」で、半自動化ライン構築の検討に入った。 具体的には壁軸組みと外壁、サッシなどを組み合わせる工程や、木造建築用の柱や梁(はり)に金物を取り付ける工程など。現在、これらの工程は数人の工程もあれば、数十人の工程もあり、多くが人手に頼っているのが現状だ。 同社はこれまでも各工場で自動化を推進し、国内5工場で溶接やハンドリングなどのロボットを累計540台導入した。2018年には山口工場(山口市)で、鉄骨住宅用梁の製造ラインでIoT・ビッグデータ・AIを駆使した独自のスマートラインも立ち上げ、従来比で生産性31%向上や労働時間9%削減などを実現した。これらの自動化や情報化の知見も活用し、半自動化ラインに取り組む。 大和ハウスは産業ロボットと熟練の技を融合し、効率生産を進めている。主力の奈良工場(奈良市)では10月に建築梁の自動塗装ロボットを2台導入し、手作業だった同塗装の約68%をロボットに置き換えた。また同社は国内9工場で、現場の作業負担を減らすロボットスーツも計40台導入している。

続きを読む

関連する記事はこちら

特集