ユニクロとも提携した“物流ロボットのMUJIN”、本社を辰巳に移転したワケ

物流センターの集積地に

デパレタイズロボとAGVの組み合わせ

MUJIN(東京都江東区、滝野一征代表取締役)は、業容拡大に伴い、本社を墨田区業平から物流センターの集積地である辰巳へ移転した。延べ床面積は1万4303平方メートルで従来比8・5倍に増え、顧客の扱う商品に合わせたロボットデモスペースも複数、設けられるようになった。「物流省人化の問い合わせは年々増えている。新本社で顧客の開発要求に、なるべく短期間で対応したい」。海野義郎営業本部長は決意を語る。 物流倉庫内で扱う商品は、顧客によってそれぞれ異なる。「展示会のシステムはきちんと動いていたけど、ウチの商品の場合は大丈夫なのか」―。海野本部長はこんな質問を顧客からしばしば受けるという。MUJINの知能ロボットコントローラーは、ロボットメーカーを問わず、どのロボットにも使用でき、面倒なティーチング作業も要らないのが強み。ピッキングソリューションシステムは大中小のサイズや形状が違う商品を、3次元画像認識とモーションプランニング技術などの組み合わせにより最適の状態でピッキングできる。「コントローラーは発売3年間で計560台、ビジョンコントローラーは同350台が売れ、年に倍々ペースで伸びている」。海野本部長は引き合いの多さを自慢する。 ユニクロを展開するファーストリテイリングと協業が決まるなど、最近は国内大手の注文も多い。ファストリは電子商取引(EC)物流拠点の有明倉庫(東京都江東区)自動化でダイフクと協業しており、これとの擦り合わせも不可欠になる。ダイフクに限らず、物流マテハン大手との協業を今後も加速し、新設倉庫のパッケージ受注を狙う考え。EC大手や医薬品卸大手、日用品卸大手などの注文を想定する。 18日に開幕する「2019国際ロボット展」ではこれまでの主力だった物流センターがらみの顧客に加え、工場内物流の注文獲得も目指す。工場内を多数の無人搬送車(AGV)が動きながら、パレットに部品や対象物(ワーク)を乗せて指定場所まで運ぶ、次世代部品物流のイメージ。工場内で棚まで部品を取りに行く手間がなくなり、製品完成までの時間を短縮、コスト削減につながる。「今まで手がけてきたのは要所要所での、ポイント型のピッキング。これからは保管から搬送、戻す工程までの一連の作業をトータルソリューションで手がけ、近未来の姿を提示したい」。海野本部長はこう展望する。 (取材・嶋田歩) <お知らせ> 国際ロボット展公式アプリが登場!

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