自然環境に対応して飛ぶ、生物模したドローン開発へ

千葉大学が乗り出す

トンボの羽を規範に開発した柔らかいプロペラ(右)と一般的なドローン用プロペラ

千葉大学は生物を規範とした次世代ドローン(飛行ロボット)の開発に乗り出す。鳥や昆虫をモデルとするもので、変化する自然環境に対応して飛ぶ。仮に落下しても壊れず、相手にもダメージを与えない機体とする。同大大学院工学研究院の劉浩教授は「遅くとも5年以内には試作機を開発する」と語る。 10月に開設した「千葉大学インテリジェント飛行センター」で研究開発を進めている。生物の羽や胴体のような柔らかい構造の機体をイメージ。どのような素材を使い、それをどのように加工するかなどを研究する。 力覚・視覚センサーといったセンシング技術のほか、ドローンに知能を持たせるため、さまざまなデータをリアルタイムにコンピューター処理する技術や人工知能(AI)技術なども研究する。機能だけではなく「美しさも追求する」(劉教授)という。これらの取り組みにより「複雑な4次元環境に適したロバスト性(堅牢〈ろう〉性)と知能性を有するタフなドローン」(同)を目指す。 劉教授は「最先端の研究をやらなければリーダーとなり得る人材は育たない」とみて、基盤技術の開発と並行して若手研究者の育成にも力を入れる。企業などとの共同研究プロジェクトに学生を参加させ、研究ができるだけではなく、現場でも即戦力となる人材を育てる。「(パートナーとは)ウィン―ウィンの関係を作り、次につなげる。すべては結果だ」(同)と話す。

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